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センノハル

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私の名前から付けたタイトル。 “タクサンの幸せ”。 私にとってタクサンの幸せや、日頃の些細な出来事をのんびり更新します。

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犯罪者と小説

今日、旅行会社で精算を済ませて派遣会社に戻ると
上司から一冊の本を手渡されました。

この本が発売されたのは今年の1月下旬。
でも上司は発売前から楽しみにしていたんだとか。
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『逮捕されるまで 空白の2年7ヵ月の記録』

2007年3月、
千葉県市川市で英会話講師リンゼイ・アン・ホーカーさんが遺体で発見。
その後、容疑者である市橋達也が警察を振り切って逃走。
それからの2年7ヵ月、2009年11月に逮捕されるまでを記した手記。

日本では有名なこの事件。
でもこの時期に私はNZワーホリ期間中で帰国したのは2007年11月。
そのため、帰国後にポスターが貼ってあったくらいしか当時は知りませんでした。

本自体は文字もそれほど小さくないし、
ページ数も多くないから割とすぐに読めてしまうもの。

読み終わった感想は、彼がとても冷静で頭が切れていて客観的。
確かに服役中、頭を整理して書いたのかもしれないけれど、
それでも普通、2年半以上も逃亡していた犯人が書けるのか分かりません。

文章中、“焦っている”シーンもどこか淡々としていて、
仕事をして、映画を観て、ディズニーランドに行って・・・
現実から切り離された世界があるような感覚。
犯罪者と小説_c0145750_2105617.jpg
そして罪を犯した者が持つ世界的に有名な小説。
J・D・サリンジャー作の『ライ麦畑で捕まえて(The Catcher in the Rye)』
彼も原書を購入して愛読していたみたいです。

私も大学時代、野崎孝訳の方の『ライ麦畑』を授業で扱ったので、
ホールデンや彼にとって特別な存在である妹フィービーについても少し覚えています。
最初は癖のある訳に馴染めなかったけど、最後は惹き込まれていました。

個人的に村上春樹訳の方は好きではありません。
なぜならそれは野崎訳のホールデンの口調が異なりすぎていて、
サリンジャー作のはずが村上作になってしまうからです。

それにしても罪を犯した者たちが愛読する本作。
彼らはホールデン自身だったのか、ホールデンが憎かったのか、
いったいどんなことを思いながら読んだのかなぁ。
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さてさて話は変わって夕食です。

今日はカレーが作りたいとのことで旦那が料理。
最近になって旦那のカレーには大きな変化がありました。

それは何かと言うと・・・


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ゴロゴロの皮付きジャガイモです。

具材は何でも細かく刻むのが旦那のカレーで、
私も彼の上司も具が大きい方が美味しいと言っていたけど否定。

でも3.11の地震で会社に泊まった時、
社長が作った丸ごと皮付きジャガイモのカレーを食べて衝撃が走ったんだとか(笑)

これからも旦那のカレーは日々進化していくんだろうなぁ。
by senn0haru | 2011-05-10 23:26 | Diary

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